不動産営業の基礎知識!法令、金利、業界の動向を徹底解説!

この記事を書いた人
井口
不動産会社を経営。これまで自身でも取引総額100億円以上の売買仲介を成約させた経験から、新人営業担当向けに情報発信中
✔公認不動産コンサルティングマスター
✔MBA(経営学修士)
✔ファイナンシャルプランナー
✔パーソナルファイナンス教育インストラクター
✔剣道7段

こんにちは。「不動産営業の教科書」こと株式会社アスパートナ―の井口(@fukuoka_fudosan)です。

井口
今回は不動産営業に携わる方にぜひ知って頂きたい基礎知識や業界の動向についてお伝えしていきます。
こんな人にオススメ
・不動産営業を始めたばかりの人
・毎月10件以上売買仲介を成約させたい人
・売上を伸ばして年収をアップさせたい人
【この記事は動画でも解説しています】

不動産業界の動向

不動産業界は多様な要因によって影響を受け、常に変化しています。投資家や関係者にとって、業界の動向を正しく把握することは成功のカギとなります。以下では、不動産業界の動向をいくつかのキーワードに焦点を当てて解説します。

地価推移の動向

不動産市場の重要な要素の一つは地価の動向です。土地の価値は様々な要因により大きく変動し、過去にはインフレ物の価値変動によって急激な上昇や、平成の前半におけるバブル崩壊による暴落も経験されています。

不動産営業担当は、今後の需要の動向や現在の不動産価値の傾向を把握し、お客様に正確かつ納得いく形で説明し、購入を促すことが重要です。

また、地価は不動産市場の鏡であり、市場の活況や不振を示す重要な指標です。地価が上昇している場合、それは需要が高まっている可能性があります。

逆に下降している場合は、市場の変化に敏感に注意が必要です。地価の動向を正確に読み解き、市場の予兆をキャッチすることは不動産営業担当にとって不可欠です。

売買価格相場の変動

土地売却価格相場や中古マンションの相場は経済の状況や地域のニーズと供給のバランスによって変動します。地域ごとに異なる価値観や要因が影響を与え、適切な価格設定が不可欠です。

交通インフラや周辺の開発状況も建物や土地の価値に影響を及ぼし、特に人口の増加が見込まれる地域は価格が上昇しやすい傾向があります。

地域ごとの価格変動の理解が重要であり、特に将来的な不動産価格の動向や賃貸需要の変化に注意が必要です。一部の地域では不動産価格が下がりにくい傾向がある一方で、賃貸需要の増加により出率が低下する可能性も考慮する必要があります。

不動産の購入から売却までのプロセスにおいては、お客様に対してこれらの要因を丁寧に説明し、将来の展望や最適な取引戦略についても適切な情報提供が求められます。

井口
地域の特性を踏まえつつ、不動産市場の変動を把握し、お客様にとって最適な不動産取引をサポートすることが不動産営業の重要な役割となります。

金利動向と新法令の影響

金利動向と法令改正についてお話をしていきたいと思います。

金利動向の影響

金利の変動は住宅ローンや不動産投資に重大な影響を与えます。低金利時には住宅購入や不動産投資の魅力が増し、一方で金利の上昇は購買意欲を抑制する可能性があります。

金利動向を把握し、適切な戦略を検討することが不動産取引において非常に重要です。

井口
住宅ローン金利や投資用の金利は常に変動しており、超低金利時代にあたり、住宅ローンは1%未満、投資ローンは2%前後から3%弱となっています。

これらの金利動向を見据えながら、不動産営業者はお客様に対して具体的な提案を行う必要があります。お客様には、住宅ローンの月々の支払いや投資用の返済計画に関する説明が求められ、金利の変動による影響を正しく理解していただくことが重要です。

金利に対する適切なアプローチと戦略の構築が、不動産取引の成功に直結します。

新法令の波及効果

不動産業界は絶えず新たな法令や規制の導入にさらされ、これらの変更が取引プロセスや融資条件に影響を与えることが多々あります。

したがって、新法令の波及効果を見極め、これに基づいた適切な取引を進めることが重要です。

近年では、緩和策を利用して高い建物が建てられる傾向があります。

例えば、福岡では国家戦略特区としての取り組みが進み、天神ビッグバンや博多コネクティッドなどの再開発が展開されています。

これにより、雇用創出や税収の増加が期待され、街全体の活性化が促進されています。さらに、人口増加に伴い不動産の需要が高まり、価格の上昇や賃料の増加が見られる地域も存在します。

このように、新法令の波及効果を見越して不動産市場の動向や現状について把握する事が必要です。

建築、リフォーム市場の変遷

建築、リフォーム相場の動向

建築やリフォーム市場は時代の変化や技術の進化により変遷しています。

井口
特に、持続可能な建築やエネルギー効率の向上への需要が高まっています。これに応じた建築やリフォームプランを提供するためには、市場の最新動向を把握することが不可欠です。

また、近年ゼネコンの人材不足による建築費の上昇や資材価格の高騰が建築コストを押し上げています。新築の市場も高騰しており、中古の市場ではリノベーションやリフォームが注目されています。

このような状況下で、建築やリフォームの需要が増加している一方で、過剰なリフォームは避けるべき課題ともなっています。

さらに、持続可能性やエネルギー効率向上の要求が高まる中、市場が今後どのように変化していくかを予測し、建築やリフォームのニーズに適切に対応することが求められます。

また、具体的なリフォームが将来の中古市場に与える影響や、どの程度のリフォームが適切かなどを検討し、クライアントに適切なアドバイスを提供することが不動産営業者にとっての重要な課題となります。

まとめ

不動産業界は常に多様な要因に影響され変化しています。地価の動向は市場の活況や不振を示し、売買価格は経済や地域に応じて変動します。

金利変動は住宅ローンや投資に影響を与え、新法令導入は取引条件を変えます。建築やリフォーム市場は時代のニーズと技術に合わせて変化します。これらのキーワードを把握し、最適な提案を行う事が不動産営業の成功の鍵です。

今回お伝えした事が、皆さんの営業の一助になれば幸いです!もし不安な点があれば、私たちにご相談ください。

また当メディア「不動産営業の教科書」では、不動産営業の方々に役立つ情報をお伝えしていきますので、ぜひYouTubeチャンネルや、別の記事も参考にしてみてください。

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ABOUT US

井口 忠二株式会社 アスパートナー 代表取締役
明治大学商学部卒業。グロービス経営大学院卒業。 三井不動産グループ会社で8年間不動産売買仲介営業に従事。東京23区でエリアトップセールスを2年連続受賞する。東京と福岡で勤務し、5年連続優秀営業社員賞受賞。 その後、株式会社アスパートナー設立。 公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、MBA(経営学修士)、相続対策専門士、AFPファイナンシャルプランナー、損保トータルプランナー