【不動産営業】宅建試験合格者が教える!一発合格するための勉強法・対策とは?

この記事を読むと、宅建に一発で合格するための勉強法が分かります。

この記事を書いた人
井口
不動産会社を経営。これまで自身でも取引総額100億円以上の売買仲介を成約させた経験から、新人営業担当向けに情報発信中
✔公認不動産コンサルティングマスター
✔MBA(経営学修士)
✔ファイナンシャルプランナー
✔パーソナルファイナンス教育インストラクター
✔剣道7段

こんにちは。不動産営業の教科書こと井口(@FudosanKyokasho)です。

不動産営業をやっていて、宅建は必須ですよね。会社や先輩のプレッシャーが掛かり

・どうやって勉強進めようかな
・独学だけで大丈夫だろうか
・通信講座を受けた方が良いのだろうか

など、迷っている人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、「宅建に一発合格するための勉強法・対策」についてお伝えしていきます。

こんな人にオススメ
・宅建に一発で合格したい
・会社から宅建を取るように言われている
・宅建の勉強時間をなかなか捻出できない

ちなみに、私は大学時代に取得しました。大学時代ということもあり、学校と部活が終わった後に専門学校に通い、1日1時間程度、週3日くらい勉強していました。その甲斐があり、勉強して半年後に無事1発で合格できました。

井口
今回は弊社アスパートナ―に所属する坂口さんに登場して頂きます。実は坂口さんも、忙しい新人時代に1発で宅建に合格されたので、その体験談を語ってもらいたいと思います。
坂口
はい、おかげ様で私も社会人1年目で取得できました。普通は社会人になって、働きながら宅建を取る事が一般的だと思いますので、皆さんの参考にして頂ければ幸いです

【この記事は動画でも紹介しています】

そもそも宅建の合格率と勉強期間ってどのくらい?

まず、一般的に合格するための勉強時間は200時間から300時間ほどと言われています。

宅建は法律や専門知識を要する資格であり、複雑な内容を学ぶ必要があります。ですので、短期間の集中勉強だけではなかなか合格は難しいと言えるでしょう。

井口
一昔前の合格率は18%くらいでしたが、最近の合格率は15%前後だそうです。そのため、合格には十分な準備と努力が必要です。

資格の種類としても、「宅地建物取引主任者」から「宅建士」という士業になっているところもも難しさの要因だと思います。

宅建の勉強方法について

勉強方法としては、主に独学と通学・通信講座の2つです

ただ、忙しい社会人になると、なかなか専門学校に通うというのも難しいと思います。ですので、勉強方法としては独学をお薦めします。また登録講習を利用することで、免除される科目もあるので必ず利用しましょう。

独学

スキマ時間の利用

忙しい社会人、ましてや営業となると1年目は覚える事も多く、体力的にも精神的にも大変な時期ですので、なかなか時間を作る事は難しいですよね。坂口さんはいつ勉強していたのでしょうか?

井口
会社に居る時間は、当然勉強できませんよね?坂口さんはいつ勉強していましたか?
坂口
私は、移動時間を使っていました。通勤時間もそうですが、特に不動産営業ですと、物件を見に行くときに結構電車やバスで移動する事も多いです。したがって常に本を持って移動し、仕事中でも移動中であればできるだけ上司の目の届かないところで読んでいました(笑)移動時間は、毎日数時間あるので、有効活用できると思います

移動時間やちょっとした休憩時間など、スキマ時間を有効活用することで時間を捻出していたようです。このように、社会人になると仕事と休憩のメリハリなど、自己管理も大切ですね。

効率的な勉強法

1.テキストをさらっと読む

テキストを熟読してやっと問題に入る人も居ますが、そのやり方ですといくらあっても時間が足りません。

最初はテキストを読んでいても分からない用語がたくさんあると思いますが、テキストをさらっと2・3回読んで、全体像を把握したらすぐ過去問を解き始めましょう

井口
テキストを熟読すると、何十時間あってもテキストが終わりません。私の周りにも熟読した結果、試験が近くなって初めて問題解き始めたという方もいらっしゃいますが、とにかく効率が悪いので辞めましょう。
2.過去問を解く

テキストをさらっと読んだら、過去問を解き始めましょう。

坂口
ちなみに私の場合は、テキストを読まずに初めから過去問を解き始めました

テキストを読んでいても分からない用語はたくさんでてきます。分からない用語が出てきたら、とにかく調べましょう。

そして、解いていって間違った問題をその都度ピックアップして何度も解きなおします。

例えば、200問あった場合、間違った問題をマーキングして、それが全問正答できるようになるまで繰り返し解いていました。

井口
間違った箇所をポストイット(付箋)を貼って、正答すれば剥がしたり、「正」の字を書いて多く間違った箇所をマーキングするなど、自分に合ったやり方で間違った箇所をピックアップすると良いと思います。

通信・通学

通信教育や専門学校に通うというのは、自分で勉強するのが手に付かない人や、ついさぼってしまうという人には非常に効果的です。

お金を払って学校に行ってるわけですし、勉強しないともったいないという思考にもなりますし、何より周りの皆が勉強している姿を見てる事によってモチベーションも上がります。

そこで、色々な教室の選び方があると思いますが、何より大事なのは、自分のスケジュール感に合うかどうかです。

バラバラ週3、4回分かれていくような授業もあれば、1日まるまる行くような学校もあります。

井口
私としては、まとめて勉強した方がより集中して暗記できるので、週末などに1日で集中して学べる学校が良いと思います。

宅建で特に対策しておきべき分野

試験には、民法、宅建業法、法令上の制限、税関係、その他一般的な知識で構成されています。
その中で50問中20問が宅建業法から出題されます。

特に対策しておくべきは民法等と宅建業法です。それぞれの概要と対策についてお伝えしていきます。

宅建業法

宅建業法
・特徴:全50問のうち、20問が出題されます。宅建業法(19問)と住宅瑕疵担保履行法(1問)が含まれます。
・目標点数:16点以上

重要事項説明書・37条書面・8種規制の3つの単元に重点を置き、やり過ぎることはないということを覚えておきましょう。住宅瑕疵担保履行法は比較的易しい単元で、適用されるケースと供託の制度を中心に勉強すれば良いでしょう。

坂口
実は宅建業法は、単純に暗記すれば点数が比較的優しい分野です。。

ここは「満点取る」ぐらいの気持ちで勉強すると良いでしょう。

井口
宅建業法をいかに高得点取るかが、宅建に受かるかどうかの分かれ道となります。

民法

民法
・特徴:全50問のうち、14問が出題されます。民法(8~10問)、借地借家法(2~4問)、不動産登記法(1問)、区分所有法(1問)が含まれます。
・目標点数:8点~10点

民法の対策としては、頻出論点に重点を置き、特に意思表示・代理・相続・時効・不法行為に注意すること。

借地借家法は、民法の賃貸借との比較で押さえるのがポイントです。不動産登記法と区分所有法は、基本事項の確認にとどめ、深入りする必要はありません。

井口
民法に関しては難易度高い問題が多いです。ある程度広く浅く勉強するのが良いでしょう

登録講習

これは、宅建業者に勤めている方限定になりますが、登録講習は必ず受けましょう。

登録講習とは
不動産業者が宅地建物取引士の登録を維持するために必要な講習会のことです。不動産業者は、宅地建物取引業法に基づき、定期的に登録講習を受講することが義務付けられています。

登録講習は大体2万円くらいで受講できます。

登録講習を受講することで、宅建士の試験を受験する際に出題される「不動産業者の倫理規程」に関する5問が免除されるというメリットがあります。

坂口
免除される部分は、不動産業に関しての一般常識的な範囲ではありますが、勉強自体していないと全く分からない内容です。合格を考えると絶対受けておいた方が良いです。

つまり、登録講習を受講した場合、宅建試験で5点取った状態からスタートできます。ただし、登録講習は有料であり、一定の期間内に受講しなければならない場合があるため、事前に確認することが必要です。

まとめ

宅建は法律や専門知識を要する資格であり、合格には充実した準備と努力が必要です。

合格に向けての努力を惜しまず、焦らず地道に勉強に取り組んでください。一発での合格を目指すためには十分な準備期間を確保し、自分の弱点を克服するために努力を重ねることが大切です。不安な点や質問があれば、いつでもご相談ください。頑張って宅建の合格を目指しましょう!

今回お伝えした事が、皆さんの営業の一助になれば幸いです!

また当メディア「不動産営業の教科書」では、不動産営業の方々に役立つ情報をお伝えしていきますので、ぜひYouTubeチャンネルや、別の記事も参考にしてみてください。

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ABOUT US

井口 忠二株式会社 アスパートナー 代表取締役
明治大学商学部卒業。グロービス経営大学院卒業。 三井不動産グループ会社で8年間不動産売買仲介営業に従事。東京23区でエリアトップセールスを2年連続受賞する。東京と福岡で勤務し、5年連続優秀営業社員賞受賞。 その後、株式会社アスパートナー設立。 公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、MBA(経営学修士)、相続対策専門士、AFPファイナンシャルプランナー、損保トータルプランナー